PMS(premensturual syndrome:PMS 月経前症候群)についてのいろいろ

メンタル・ヘルス

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PMS(月経前症候群)について

PMS。月経前症候群とは、月経前3~10日間ほど続く、精神的または身体的症状で、月経開始と共に症状が軽くなったり消えたりするものを言います。

人によって、また月によって違う方もおり、不快な症状の種類は200以上とも言われています。

PMSは、家庭や会社、学校など、社会生活に非常に強く影響する症状です。
社会を営むすべての方の為に、穏やかで平和的な日常生活をおくる為に、女性だけでなく、男性にもぜひ知っておいて頂きたい情報です。

原因

原因は、はっきりとは分かっていませんが、女性ホルモンの変動が関わっていると考えられています。

約1か月の月経周期の間にも、女性ホルモンは劇的に変動し、心と身体に影響します。

排卵から月経までの期間(黄体期)にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されます。この黄体期の後半に卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激に低下し、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが、PMSの原因と考えられています。

しかし、脳内のホルモンや神経伝達物質はストレスなどの影響を受ける為、PMSは女性ホルモンの原因ではなく、性格、妊娠、出産、子育て中などのライフステージによってなど、多くの要因から起こると言われています。

また、生活に困難を感じるほど強いPMSを示す女性もおられます。
そして、思春期の女性ではPMSがより多いと報告もあります。

とくに、精神状態が強い場合には、月経前不快気分障害(premenstrual dyspholic disorder:PMDD)の場合もあります。

また、日常生活が送れないほど、寝込んでしまうほどの身体的症状(お腹が痛い、下痢、吐き気など)を感じる場合、月経困難症と呼ばれるもので、PMSとは区別されるそうです。

他にも、45歳ごろから55歳ごろの女性に見られる更年期障害も、のぼせなど、PMSと似たような症状がみられます。

症状の一例

精神的症状

情緒不安定、イライラ、泣きたくなる、怒りっぽい、落ち着かない、緊張状態が続く、攻撃的になる、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、食欲不振、過食、めまい、倦怠感など

身体的症状

腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹のはり、胸のはり、肌荒れ、体重増加、眠気、不眠、疲労感、のぼせなど

対処法

基本は、規則正しい生活など生活習慣の改善にあります。
また、刺激的な場所、音などをさけ、神経をリラックスさせてあげ、ストレッチや深呼吸などで気分転換をはかるのも良いでしょう。

その上で、自分で症状をメモをしたり、日記に書くなどして、自分の状態を把握する事により、対処しやすくなります。

自分のリズムを知って、ストレス緩和に努め、気分転換やリラックスする方法、セルフケアを見つけておくのも良い対処法と言えます。

食事では、カルシウムやマグネシウム(どちらも情緒不安定を和らげる)、ビタミンE(神経伝達物質の代謝に関与・利尿効果)大豆食品(大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンに似た働きがある)を積極的にとる事も、有効と言われています。
反対に、カフェイン、塩分、アルコール、喫煙は控えた方がいいでしょう。

また、血糖値を気にした食事で、感情が安定します。食事を1日に小分けにすることも有効です。

病院による治療

生活に支障が出るほどの症状が出る場合は、早めに婦人科を訪れる事をおすすめします。

自分もとても苦しいですし、周りの人にも影響を与えてしまう事もあります。

お薬や漢方薬などを処方してもらうだけでなく、専門である先生に診察してもらうことで、安心できることもあるでしょう。

また、PMSではなく他の病気からくる症状かもしれません。

特に、月経(生理)の周期に当てはまらない場合は、きちんと病院で検査を受けた方がいいでしょう。

まとめ

日本の月経のある女性の約7~8割は月経前に何らかの症状があると言われています。

中には、生理によって月の半分は体調が優れないという方もおられます。

そんなPMSですが個人差があるので、男性はおろか、女性にも分かってもらいづらい部分があり、その点も苦しみが強くなる原因になると言われます。

まずは、周りの人々に話しをして相談しましょう。
情報を共有する事で、変わってくることもあると思います。

そして、規則正しい生活、ストレスをためないようにする事は、全ての健康の基本です。
不摂生は免疫力を低下させ、色々な病気を招く原因となってしまいます。

自分の身体と精神を大事にする事は、あなたという大事な人間を大切にし、周りの人も大切にするという事だと思います。

自分のココロとカラダと、上手に付き合っていきたいですね。

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